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インプラントに関して

治療を進める上で、気をつけておきたいインプラントの欠点について説明しています。

インプラント治療には欠点もある

インプラント治療は入れ歯やブリッジなどの他の歯科治療と比較して非常に使い勝手がよく、違和感も少なくしっかり噛める良い治療法ではありますが、良いことばかりではありません。

手術をしなければならない

インプラント治療が他の治療と比べて決定的に違うのは手術が必要になるということです。

まず1次手術でドリルで骨に穴を開け、インプラントを埋入します。インプラントと骨が結合した後に再度開いて人工歯を取り付けなければなりません。手術をすれば腫れや出血もありますし、細菌等が感染するリスクもないわけではありません。

治療期間が長い

インプラント治療は手術そのものは数時間で終わるとしても、全体の治療期間が長いという欠点があります。インプラント体と骨が結合する期間だけみても下顎で3ヶ月以上、上顎で6ヶ月以上必要とされています。

入れ歯なら早くて2週間、ブリッジが1週間程度の治療期間ということ考えると、治療期間の長さはデメリットと言えます。

治療費用が高額

インプラント治療は保険適用ではないため、100%自己負担となってしまいます。

材料費や治療のための設備も必要となるので、平均的な治療費は1本あたり30万円~40万円程度と、高額になります。

そのほか、骨を造成する処置等が加わるとさらにプラスになります。

治療後のメンテナンスが必要

インプラントは一生物と言われますが、それはあくまでしっかりとした管理を行えた話です。インプラントは金属製なので虫歯にはなりませんが歯周病にはかかります。

人工歯やその周りの汚れをそのままにしておくとインプラント周囲炎(歯周病)になってしまう可能性が高いです。

定期メンテナンスを受けることは絶対条件で、日頃のブラッシングをしっかり行う必要があります。

長い目で考えることが重要

以上のように、インプラント治療には確かに良い治療ではありますが、重要な欠点もあります。

ここでその他の治療法とインプラント治療を比較してみましょう。

確かに入れ歯やブリッジは保険が適用されて安価に治療を行うことができますし治療期間も短くて済みます。しかし、耐久性を考えると決して長持ちするものではありません。

10年生存率が95%以上のインプラントに比べて、入れ歯の寿命は2~5年、ブリッジは5年と言われています。特にブリッジの場合、健康な歯を削流必要性があることやブリッジの土台となる歯に無理な力がかかってしまい、歯の寿命が短くなってしまいます。

インプラント治療以外を選択した場合は残っている歯を犠牲にするという一面があります。結局は何度も治療を受けることになり、手間や費用もかかってしまうことになります。

以上のことより、長期的に考えると周囲の歯に悪影響も与えることもほとんど無く、長期間使用にも耐え、自分の歯と同様の感覚で食事ができるインプラントは重要な欠点もありますがメリットの方が大きいと言えるかと考えます。

もしインプラント治療に関してご質問等あれば遠慮なく申し付けてください。